■大手に対抗 台湾社と値下げ交渉
全国のガソリンスタンド向け石油製品販売の伊藤忠エネクスは今年4月以降、電動バイク「e-runner(イーランナー)」で攻勢をかけるべく、秘策を練っている。
その勝算はズバリ値下げだ。二輪大手3社が出そろう一方で、中国企業と手を組み、価格競争力を武器にするベンチャー企業の攻勢も激しいためだ。
同社のトータルライフ事業本部長の土井章専務は、近く台湾に飛び、提携先の台湾メーカーとコスト削減など値下げに向けた地ならしの交渉に入る。値下げをてこに「普及の時期から一気に販売モードへの切り替え」(土井専務)を狙っている。
今の価格は19万8000円(税別)からだが、保険込みでは、二十数万円の出費は避けられない。このため、本体価格を15万円程度に抑えるべく奔走中だ。「環境にやさしいコンセプトはほぼ全員が共感するのに、価格がネックとの調査結果もある」ことから決断を下した。
昨年5月発売後2カ月は「鳴かず飛ばず」。だが、試乗会やスタンドでの普及活動が実を結び、12月末で累計520台、今月はすでに200台の注文が舞い込み、手応えは十分だ。全国約2200カ所のスタンドのうち、431店が取り扱いを開始し、700店にまで拡大したい考えだ。
車体から取り外せる着脱式バッテリーがミソで家庭用の100ボルト用コンセントから充電が可能で、3時間の充電で最大約53キロ走行できる。同クラスのガソリンバイクに比べ、走行に関わるコストは約10分の1を実現できるという。
業務用の需要も増えている。鹿児島銀行が、屋島など二酸化炭素(CO2)排出を削減し、環境保全を進める店舗に導入。今後は企業の環境対応をにらんだ需要も開拓する。
原付きバイク市場が縮小する中で唯一の成長市場だけに競争は熾烈(しれつ)だ。スズキが9日に電動バイク市場に参入。価格は30万を超えるが、伊藤忠エネクスと同じ電池着脱式で今後の技術開発次第では脅威にもなる。二輪大手の三つどもえの戦いの一方で、ベンチャー企業は10万円を切る低価格で追い上げる。
若者の車離れやエコカーの普及でガソリンスタンド経営は厳しさを増す。顧客層にいかに手軽なエコをアピールできるかが電動バイク販売のカギを握る。
なんといっても、
家庭用100Vのコンセントからの充電ができるのがグッド!!
いい仕事してるねぇ。
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